lanケーブルはインターネットへ接続するのに必要なものです。

90年代前半のインターネット黎明期ではlanケーブルと言えば10base-2や10base-5という規格でバス型用の同軸ケーブルが使われていて、家電量販店等で購入するのも難しかったです。その後、ツイストペアケーブルである10base-tが普及して市販のものが手軽に購入できるようになります。バス型では複数の端末から同時にデータを送信すると衝突することがあり、csma/cdという機能で回避していました。

しかし、ツイストペアケーブルで利用するスター型では、衝突がなくなったため、このメカニズムが不要となり、最近の規格からは除外されました。lanケーブルにはいろいろな機能が備わっており、規格により、多種多様の速度に対応しています。カテゴリが分かれていて、推奨する使い方が決まっています。インターネットのバックボーンでは速度が高速で光回線用のものが使われていて、バックボーンから自宅に近づくに連れて速度の遅いものに変わります。

Poe対応のlanケーブルもあり、このケーブルをハブに接続するとハブの電源をケーブル経由で供給できます。ケーブルが繁雑になるため、凄く便利な機能です。有線のlanは無線の普及で使われる場面が減って来ていますが、速度的には優れているため、今後もインターネットのバックボーンの構成を担う機器として衰退することはないでしょう。今後のlanケーブルの発展にも期待が高まります。